「朝は何かと忙しいし、手軽に出せるパンだよ」
こんな会話を耳にした事があります。
”朝食はパン”というご家庭は多く、普通のこととなっている現代。
パンは手軽ですしおいしいですよね。他にもパスタやうどん、ピザやクッキー、ケーキなども原材料には”小麦”が大半を占めています。
原材料である小麦は国内自給率わずか15%、85%は主にアメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入小麦で、日本ではほとんどが輸入小麦に頼っているのが現状です。
実はその輸入小麦、農薬まみれなのはご存知でしょうか?
収穫前農薬(※プレハーベスト)と収穫後農薬(※ポストハーベスト)が散布されてます。
なぜかというと外国から長いを時間かけて農作物を運ぶ場合には害虫やカビなどを防止するためや腐らないようにに農薬が散布されているのです。日本の国産小麦では、プレハーベスト、ポストハーベストの使用は認められていません。ですが、輸入小麦に関してはなんと使用が認められているんです…。
この矛盾、あなたは納得できますか?
(※農薬の危険性についてはまた別記事でご紹介したいと思います。)
さらにパンと牛乳がセットになっているご家庭や学校給食も今や”普通”になっています。
”牛乳=体に良い、栄養が摂れてる”と思っていませんか?
しかしこれは大きな間違い。
世間の常識から一度離れてみましょう。世界ではこのような言葉があります。あなたの食べているパンが白ければ白いほど、あなたはそれだけ早く死に近づくだろう。
ハーヴィー・ウィリー(医学博士、米国農務省 食品医薬品局初代局長)
牛乳は子牛のために作られているものであって、人間のためにためにつくられたものではない。
私たちは、たった今から牛乳を飲むのをやめるべきである。
フランク・オスキー(医学博士、米国の小児医療、血液学、栄養学の権威)
食の歴史を知っている人は”日本人は日本食が一番体にあっていて一番良い”ということはご存知だと思います。なぜ小麦と牛乳がこれほどにも普及しているのかは割愛しますが、歴史を調べるとわかります。
この記事では小麦と牛乳について体にどのような影響を及ぼすのか解説していきます。
成長期の大切なお子さんはもちろん、ぜひいろんな世代の方に”小麦と牛乳の付き合い方”を考えるきっかけになれたらと思います。
小麦が体に悪い理由

①小麦の”グルテン”が腸内環境を悪化させる
小麦のグルテンは小麦粉に水を加えて練ると強い粘り気が出てきます。この粘り気を作っているのがグルテンというたんぱく質です。パンの弾力もうどんのコシもグルテンによって生まれています。パンの”ふわふわ”、”もちもち”の食感もグルテンです。美味しさの素とも言えるこのグルテン。
その裏ではこの粘り気が消化しにくく腸の粘膜に張り付き傷つけ、有害物質が血液に流出。腸内環境を悪化させ、体にさまざまな悪影響あることがわかっています。
パンは西洋では古代から食べられてきましたが、現代の小麦はどんどん本来の形のものではなくなってきており、古代の西洋人が食べてきたものとははるかに違います。
小麦の品種改良を重ね、肥料に良く反応させるようにし、すぐに収穫できるよう生育期間も短くしている、人体に消化されにくい小麦製品を食べているのが今の現代です。

・免疫機能の低下
・アレルギー症状(アトピー、花粉症、喘息など)
・血糖値上昇
・過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎
・精神疾患(うつ、統合失調症、自閉症、多動症、認知症など)
・発達障害
・自己免疫疾患
・慢性疲労
・不眠症 など
他にも、記憶力低下、肌荒れ、便秘、腹痛、生理痛、関節炎、原因不明の症状もありあらゆる面でかなり幅広く悪さをするのがこのグルテンです。
また昔と違い、今の小麦は消化しにくくなっているため、未消化のグルテンは体内で”異物”とみなされ、それを攻撃する”抗体”ができてしまいます。
抗体は本来、細菌やウィルスから体を守るためのものですが、体内で異物とみなされ攻撃される=小麦アレルギーを起こす原因になります。それだけではなく、小麦のグルテンは人の臓器や体内物質の構造とよく似ているため臓器までも攻撃する抗体ができてしまうというなんとも恐ろしいことがわかっています。
②小麦は中毒性がある
麻薬と同じ中毒性あり。小麦のグルテンが分解される途中でできる”エキソルフィン”という物質がモルヒネによく似た症状を引き起こすことがわかっています。(※この物質は牛乳のたんぱく質であるカゼインからもできます)小麦を摂取すると血糖値が急上昇、乱降下するため、これによって強烈な眠気や肥満、心疾患、糖尿病の原因にもなります。小麦の食欲増進効果や血糖値の乱降下、空腹の連鎖、そして負のループへ…その先には肥満や糖尿病のリスクがあります。

③輸入小麦の実態
遺伝子組み換え(GMO)、プレハーベストやポストハーベストの農薬の問題があります。遺伝子組み換え(GMO)とは品種改良で変質した現代小麦で、アレルギーや自己免疫疾患、癌などを引き起こすとても怖い食品です。
さらに残留農薬による*健康被害も報告されているので注意が必要です。
※ほんの一例ですが発がん性、神経毒、発達障害、不妊など様々な怖い影響があります。
ここだけはおさえたい!小麦製品、パンの選び方

①国産小麦を選ぶ
出来るだけ信頼できる国産の小麦粉が使われているものを選びましょう。ちなみに原材料名に”小麦粉(国内製造)”となっているものは国産ではなく国内で製造されたという意味。輸入小麦が使われていると思ってください。
他にも
”国産小麦使用”は国産の小麦を使用しているだけで輸入小麦も混入されている可能性大。
また原材料にただ”小麦”とだけ記載されているのであればほぼほぼ輸入小麦でありGMO小麦(遺伝子組み換え)です。GMO(遺伝子組み換え)の表記がないからと言ってGMOではないと判断しないよう注意しましょう。
国産であれば国産または産地が記載されていたり、○○産小麦100%と記載されています。間違えないようにしましょう!
②無添加、無農薬、有機小麦を選ぶ
パンであればイーストフード、保存料、着色料、調味料(アミノ酸等)、乳化剤
これらのものが入っていないものを選び、無添加なのはもちろん、ショートニングやマーガリンも入っていないものを選びましょう。
また、スーパーなどで売られている安価なものは農薬が検出されていることが解っています。輸入小麦を使用しているからです。
海外では除草剤などを大量に散布する方法が一般的。残留農薬の危険があり、体を守るためにも無農薬や有機小麦の商品を選びましょう。

”高級=無添加で安全素材”ではありません。きちんと原材料を確認して産地などを確認しましょう!
③米粉などのグルテンフリーにする
そもそも日本人は小麦は合わない事がわかっています。米粉ならグルテンフリーなのでおすすめです。小麦粉の代用として、天ぷら粉にしたり、クッキーやパン、ケーキなどの製菓用まで幅広く活用できるのでおすすめです!
牛乳が体に悪い理由

①牛の乳は人間には不要
本来、子牛の飲み物である牛乳は人間が飲むものではありません。人間と牛を一緒に考えるのはNG!他の動物の乳を飲むのは人間だけとも言われています。牛乳を人間が飲むと牛のタンパク質を大量に摂ってしまうことに。この多量摂取がアレルゲンとなり様々な不調の原因になると言われています。②牛乳に含まれるタンパク質=カゼインが悪さをする
牛乳にはタンパク質であるカゼインが含まれています。このカゼインは本来、牛という巨大な動物の骨格を短期間で発育させるためのものです。牛乳のカゼイン含有量は人間の母乳の約3倍。人間がカゼインを摂ると、胃のなかで凝固してしまい、ベタついてドロっとする”凝乳”というものに変わります。
このカゼインが腸の内壁にへばりつき、硬くなると体内への栄養分の吸収が妨げられ、腸に炎症を起こします。さらに消化しづらいため、消化するためには沢山のエネルギーを必要とします。消化し分解する過程で体内のミネラルなどがたくさん消耗されます。特に鉄不足になりやすいです。
カゼインによる悪影響はこちら↓・発達障害
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性鼻炎
・潰瘍性大腸炎
・炎症疾患
・子宮内膜症などの生殖器疾患
・糖尿病
・喘息などの呼吸器疾患
・花粉症
・下痢
・肌荒れ
・関節炎
・肥満
・心筋梗塞、脳卒中、がんのリスク など

③日本人の8割が乳糖不耐症
そもそも牛乳は日本人に合うことが少なく、乳糖の分解酵素が少ない乳糖不耐症と言われています。牛乳はほぼ全て乳糖です。牛乳を飲んでお腹が痛くなる、下痢になる、体調が悪くなる、ガスが溜まる…なんてことありませんか?それは乳糖不耐症だからです。腸をはじめ体に負担をかけているということになります。それに比べて古くから牛乳・乳製品を摂っていた欧米人の場合、乳糖を分解するラクターゼという酵素が作られるため、乳糖不耐症の人は日本人よりも少ないです。
たとえ乳糖不耐症でなくても、牛乳の害を考えた上で飲むか判断することをおすすめします。
④骨が弱くなる
牛乳を飲めば骨が弱くなり脆くなる
ウォルター・ウィレット医学博士(ハーバード大学医学部教授)
”牛乳=カルシウム”というイメージが浸透してしまっていますが、牛乳に含まれるリンとタンパク質は血液を酸性にかたむけカルシウムを失わせます。
つまり、
”牛乳を飲めば飲むほどカルシウム不足に陥り骨が脆くなる”
ということに…。

⑤牛の飼育環境が人体に悪影響を及ぼす
牛乳=牛の母乳は血液から作られます。よって母乳は何を食べていたかの影響を受けやすいです。・遺伝子組み換え飼料
・ポストハーベスト
・ホルモン剤や抗生物質の残留 など
より安全な牛乳を飲みたい方は牛の飼育環境も注目するのをおすすめします。できるだけ情報を開示している生産者さんからご購入するのが一番安心です。
ここだけはおさえたい!牛乳の選び方

①本当に牛乳か確認
市販の牛乳を選ぶ時、実は牛乳ではない偽物を買っているかもしれない!安い牛乳は特に注意が必要です。牛乳とは絞ったままのお乳で”生乳100%”のものを言います。”特濃”や”ミルク”の記載がある場合は”加工乳”か”乳飲料”の可能性があります。牛乳を買う際は加工していないシンプルな牛乳を選びましょう。
加工乳…生乳に脱脂粉乳や濃縮乳などを加えたもの
乳飲料…生乳や乳製品を主原料にし、コーヒーや果汁、ビタミンなどを加えたもの
②殺菌温度
牛乳は牛の母乳で血液から作られるので雑菌が繁殖しやすいです。なので殺菌はしなくてはいけません。主な殺菌方法は3種類あります。殺菌温度の種類
×①高温殺菌(UHT法)…120〜130度の高温で2〜3秒殺菌。大量に殺菌できるが高温なため栄養素が熱変性し本来の栄養価が損なわれてしまう。
△②パスチャライズド殺菌(HTST法)…70度ほどの高温で15秒ほど殺菌。やや高温で殺菌するため栄養素が高温殺菌より壊れない。生乳の風味も楽しめる。
◎③低温殺菌(LTLT法)…62〜65度くらいの温度で約30分時間をかけて殺菌する。大量に殺菌できないが生乳本来の栄養素や風味などをしっかり味わえる。生産管理が徹底していないとできない殺菌方法。
①の高温殺菌をされている牛乳は3つの殺菌方法の中で一番栄養価が損なわれる方法のためおすすめしません。一番良いのは③の低温殺菌の牛乳。消費期限は短めになりますが、生乳本来の栄養素が摂れるのでできればこちらを選びたいですね。
③加工方法の確認
生乳を飲みやすくするために加工される”ホモジナイズ”と加工していない”ノンホモジナイズ”があります。①ホモジナイズ…生乳に含まれる脂肪分を均一化させて飲みやすくするための処理。一般的な牛乳はこの処理がされています。
②ノンホモジナイズ…ホモジナイズ処理をしていないもの。こだわりの自然派のお店や宅配なので販売されています。乳脂肪成分のクリームが上層部に層になり溜まるので容器を振ってから飲みます。
ホモジナイズは乳脂肪の分離を防ぎ、均一化処理されているため飲み始めから終わりまで安定した味。
ノンホモジナイズは脂肪を壊していないので生乳に近く、ゆっくり消化されるためお腹を壊しにくいと言われています。
④牛の飼育環境や産地など
飼育環境の確認はなかなか難しい場合が多いですが、できる限り確認するとより安心して安全な牛乳を選べます。環境のチェック項目
- 牛が自由に動き回れる環境か
- 毎日決まった時間に搾乳しているか
- 牛のエサが遺伝子組み換え不使用か
- トウモロコシや大豆などの濃厚飼料か牧草などの粗飼料か
まとめ
「不調や病気が治らない」と悩みながら体に良いと思って牛乳や小麦を摂っている日本人はたくさんいます。もちろん、小麦製品が好きな人もいますし食のあり方は人それぞれ。小麦も牛乳も摂らない!ではなく、量を減らしたり、国産を選ぶなどの工夫をしてみましょう!
上記のことを知り、一人でも今後の食生活を見直すきっかけになれたら嬉しいです。
次回は牛乳の代わりにオススメな
”植物性ミルク”
についてご紹介したいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考文献:「パンと牛乳は今すぐやめなさい!」
「子どもたちにつなぐ みんなの食べ方じてん」