ヘアケアのコツ

1:自分の髪の状態を知ろう

効果的なヘアケアのポイントは、髪の状態や髪質に合わせた方法を取り入れることです。
美髪を目指したい人は、まずは自分の髪の状態をチェックしてみましょう。

髪の美しさを決めるキューティクルの仕組み

髪のダメージが気になる人は、髪表面にある「キューティクル」の状態から見ていきましょう。
キューティクルとは、髪の表面にある魚のウロコのような形状をした組織で、髪の内部組織を守る働きをしています
このウロコのような形で髪の水分を保持しているため、キューティクルが整っているとうるおいに満ちたツヤ髪をキープできるのです。しかし、キューティクルは非常に薄く、摩擦や熱に弱い部分です。
ブラシで無理にとかしたり、濡れた状態で髪をこすると、キューティクルが剥がれてうるおいやツヤが失われてしまいます。
さらに長時間のドライヤーも、キューティクルのダメージ要因。
キューティクルが剥がれると髪のうるおいが保てなくなるだけでなく、髪内部のタンパク質が流出してしまい、さらに髪のダメージが進行します。
「髪が乾燥する」「髪のツヤがない」「ケアしてもダメージが進んでしまう」という人は、キューティクルが剥がれている可能性が高いでしょう。

2:あなたの髪はどんな髪?自分の髪質をチェックしよう

キューティクルのダメージと合わせて、髪質のチェックも重要ポイント。 日本人の髪質には、主に次の4つがあげられます。
・くせ毛・直毛・猫っ毛・剛毛
ただし髪質は、くせ毛×剛毛、猫っ毛×直毛など、かけ合わせになっていることも
それぞれの特徴を理解して、自分の髪質がどれに当てはまるか確認しましょう。

髪質1:くせ毛

濡れた状態の髪を自然乾燥させるとうねりやハネが生じる場合は、くせ毛といえるでしょう。
くせ毛には遺伝による生まれつきのタイプと、生活習慣など後天的な理由によるタイプの2種類があります。
くせ毛さんにおすすめのヘアケアは、アミノ酸系シャンプーを使ったけあ。
髪内部の水分量のバランスを保つことで、くせ毛さんの悩みであるうねりを抑えてくれます。

髪質2:直毛

生まれつきサラサラで、まっすぐなストレートヘアの人は直毛の髪質です。
キューティクルが整いやすく、ツヤのある髪ですが、サラサラすぎてアレンジができないといったお悩みも……。
また毛量が少ない直毛さんの場合、トップがペタッとして寂しい印象になってしまうこともあります。
ボリュームが欲しい直毛さんは、ケア効果のあるスタイリング剤を使ってボリュームアップさせるのがおすすめです。

髪質3:猫っ毛

髪1本1本が細く柔らかい髪質を猫っ毛といいます。
やさしい手触りの髪ですが、その反面髪のハリツヤが弱く、ボリューム感が出にくいという特徴も。
ふんわりとしたまとめ髪やアップスタイルがうまくできず、地肌が見えやすかったり、髪が絡まりやすかったりする人もいます。
そのため猫っ毛さんには、髪のハリツヤをアップさせるお手入れがおすすめです。
また、ヘアケア以外にカットの方法やカラーを変えるだけで印象が大きく変わる猫っ毛さん。

髪質4:剛毛

髪1本1本が太く硬いタイプは剛毛と呼ばれる髪質です。
髪のハリコシが強いため、ボリューム感のあるヘアスタイルが似合います。
しかし剛毛さんはスタイルにボリュームが出すぎてしまい、まとまりにくいと感じる場合も。
そこで剛毛さんにおすすめのケアは、さらさらな髪ざわりに整えてくれるシャンプーケア
また手触りがゴワゴワしやすいため、髪にうるおいを与えるケアや、サロンでの髪質改善もおすすめです。

扱いに困りがちな剛毛さんですが、その髪質を生かしたスタイルもたくさんあるんです!

3:日常で起こるヘアダメージに気をつけよう

ヘアダメージを防ぐためには、日々の生活習慣も意識しましょう。 ちょっとした場面にも、髪のダメージ原因が潜んでいます。 ここからはダメージ原因ごとに注意すべきポイントを解説します。

熱ダメージ

髪表面のキューティクルは、熱に弱い部分です
毎日のドライヤーやアイロンで過剰に熱をかけすぎると、キューティクルが傷んでツヤのないパサパサの髪に……。熱ダメージを防ぐためには、髪の負担になりにくいドライヤーやアイロンを選ぶのがポイントです。
ドライヤーなら髪の温度が上がりにくい温冷切り替えができるもの、アイロンなら熱の負担を和らげる素材でできたものなどを選びましょう。
以下の記事も参考にしてみてください。

紫外線ダメージ

実は髪の毛も、肌と同じように紫外線によって日焼けしてしまうのです。

髪表面には紫外線を吸収する色素(メラニン)がないため、強い日差しを浴び続けると、キューティクルが剥がれてパサパサの状態になってしまいます。 長時間屋外にいるときは帽子や日傘で紫外線を防ぐ、髪用の日焼け止めを使う、などのケアを心がけましょう。

湿気ダメージ

雨の日や梅雨のシーズンなど、湿気が多いときは髪が扱いにくくなりがち。
くせ毛さんや剛毛さんは髪が広がりゴワゴワしやすく、直毛さんや猫っ毛さんはぺったりとしてボリュームがなくなってしまいます。
湿気によって扱いにくくなった髪を、無理にとかしたり過剰にブローしたりすると、ヘアダメージに繋がります。湿気が気になる時期は、シャンプーやトリートメントを丁寧に行い、髪質に合ったスタイリング剤を使うことがポイントです。

薬剤ダメージ

カラーやパーマなどに使う薬剤も、髪のダメージ原因のひとつ。
特に明るいカラーに欠かせないブリーチは、髪が傷みやすいイメージがあります。美髪をキープしながら、おしゃれなカラーやパーマを楽しみたい人は、髪にやさしい薬剤をチョイスしましょう。
とは言っても、ダメージ原因になりにくいメニューは、自分ではなかなかわからないもの。
サロンで相談しながら、髪の状態に合わせた傷みにくいメニューを提案してもらうのがおすすめです。

4:髪をきれいに保つ、シャンプーケアをしよう

ヘアケアにはいろいろな方法がありますが、美髪の基本は「毎日のシャンプー」です。

デイリーケアなので意識せずに行っていますが、シャンプーのやり方を間違えると逆に髪が傷んでしまうこともあります。 正しいシャンプーやヘアドライのやり方をチェックして、きれいな髪を目指しましょう。

正しいシャンプーの方法

ついつい地肌の汚れを落としたいからと、力を入れてゴシゴシ髪を洗っていませんか?

ゴシゴシ洗いは、過剰な摩擦が髪や地肌にかかり、髪が傷む原因になってしまいます。 ここからは髪と地肌をいたわりながら、すっきり汚れを落とす正しいシャンプーのやり方を紹介します。

手順①まずはお湯だけで髪と地肌を予洗いする

手順②500円玉大のシャンプーを手に取り、よく泡立てる
手順③こめかみ、もみあげなど生え際から頭頂部に向かってマッサージするようにやさしく洗う
手順④頭頂部を洗う
手順⑤うなじから頭頂部の順に、頭の後ろを洗う
手順⑥こめかみ、もみあげ、頭頂部の3か所をやさしくマッサージ
手順⑦お湯でしっかり洗い流す
地肌を洗うときは、指の腹を使って力を入れずに揉むように洗います。また髪は濡れた状態でこするとキューティクルが剥がれやすいため、泡で包み込むように洗いましょう。
また、髪のダメージを防ぐためには、シャンプー選びも重要です。

シャンプー後の乾かし方にも注目を

髪を洗った後、タオルでゴシゴシこすったり、濡れたまま放置したりしていませんか?

これも髪のダメージ原因のひとつ。 以下のドライヤーを使った正しい方法で、しっかり髪を乾かしましょう。

手順①髪を洗い終わったら髪の根元から首筋方向へ、手のひらで押さえながら水分をしぼる
手順②清潔なタオルで髪を包み込み、手で押さえるようにしてタオルに水分を吸収させる
手順④ドライヤーを強めの温風にして、髪の根元を中心に全体を8割程度乾かす
手順⑤弱めの温風に切り替え前髪を乾かしたあと、全体をしっかり乾かし整える
手順⑥仕上げに冷風を全体に当てて、髪の熱を逃す

5:髪を保湿する、トリートメントケアをしよう

髪のダメージが気になる場合は、ホームケアのトリートメントを使いましょう。トリートメントは、使うタイミングや髪質、ダメージの度合いに合わせて選ぶのがポイントです。

トリートメントの取り入れ方

ヘアトリートメントには、大きく分けて2種類あります。

・洗い流すタイプ(インバス)
・洗い流さないタイプ(アウトバス)
形状もさまざまなタイプがあるため、髪質や髪の悩みに合わせて選びましょう。保湿成分やダメージ補修成分をしっかり浸透させたいなら、シャンプー後の髪が濡れた状態で使うインバスタイプがおすすめです。髪のダメージを補修しながら、ツヤ感を高めたい場合は、髪をコーティングしてくれるアウトバスタイプがぴったり!
さらにアウトバスタイプには、クリームやミルク、ミストなどの形状があります。

ヘアオイル、シアバターなど、スタイリング剤でもヘアケアをしよう

実はスタイリング剤にもトリートメント効果のあるものがあります。
代表的なのはヘアオイルやシアバター。
ヘアオイルは髪にツヤを与えると同時に、髪をコーティングして摩擦ダメージから髪を守る効果もあります。
シアバターなどのバームワックスは、保湿成分をベースに作られているので髪の乾燥が気になる人におすすめです。
そのほか、ダメージ補修効果があるスタイリング剤も多いので、髪のパサつきが気になる人は、毎日のヘアセットに取り入れてみてはいかがでしょうか?
ここでは市販のスタイリング剤から、2点おすすめを紹介します。
N. シアオイル
洗い流さないトリートメントとしても活用できるヘアオイル。 テクスチャーが軽めでベタつきすぎないのが嬉しいポイント。 髪を保湿しながら程よくまとめることができます。 N. シアオイル/150mL 2,860(税込・編集部調べ)/株式会社ナプラ
ウテナ ミーアンドハー ミルキィグロスジェル
「濡れ髪用ヘアワックス」として登場したミーアンドハー ミルキィグロスジェル。 植物オイル由来成分配合で、ツヤのある自然な仕上がりに♡ ミルク in ジェルで髪になじませやすく、スタイリングも簡単です。 ミーアンドハー ミルキィグロスジェル/1,210円(税抜・編集部調べ)/株式会社ウテナ

特別なケアにはヘアマスクを使うのも◎

ハイダメージで悩んでいる人や、イベント前に特別なケアをしたい人には、トリートメント効果の高い、ヘアマスクがおすすめです。
ヘアマスクは、トリートメントよりも保湿成分や美容成分が多く配合されているアイテムで、週2~3回程度のスペシャルケアとして使うのが一般的です。
シャンプーの後、トリートメントの代わりに髪に塗布して、10分~30分ほど蒸しタオルで包んで成分を浸透させます。
洗い流したあとのちゅるんとした手触りは、きっとくせになるはず♡

【プレゼントにおすすめ】ヘアケアセットの人気ブランド5選

 

《ヘアケアセットの人気ブランド№1》ラサーナからワンランク上のヘアケアシリーズが通販限定で登場

プレミオール 21日間 スターターセット
ラサーナ(La Sana)

プレミオール 21日間 スターターセット

評価 : VeryGood4.09(93件)
クリップ数:
287件
カテゴリ:
トライアルキット
参考価格:
3,905円
ラサーナは、「健康的で美しい女性」という意味で、創業者が生まれた子どもへの願いを込めて名付けました。動物実験はおこなわず、人の手で複数のパッチテストをおこなっているそうです。「ラサーナ=海草」のイメージがありますが、商品によって配合する海草の種類や量を変えており、こだわりの強さを感じます。
プレミオールは、ドラックストアにあるラサーナとは違うワンランク上のヘアケアシリーズです。年齢による髪の悩みを抱えた女性のために、頭皮環境を整えることを重視したアイテムが揃っています。オーガニック認証を受けた4種類の植物性オイルと7種類のハーブエキスが、頭皮の油分にアプローチ。
アミノ酸系洗浄成分の他に、海草エキスや海泥も含まれているので、必要な潤いを保ちつつ汚れを取り除きます。シャンプー(130ml)トリートメント(130g)ヘアエッセンス(20ml)の3点セットでそれなりに量もあるので、30代以降の女性へのプレゼントにおすすめです。

《ヘアケアセットの人気ブランド№2》女子っぽさを前面に出したジルスチュアートは鉄板

シャンプー/コンディショナー ホワイトフローラル
デパコス
JILL STUART(ジルスチュアート)

シャンプー/コンディショナー ホワイトフローラル

評価 : Good3.99(45件)
クリップ数:
784件
カテゴリ:
シャンプー・コンディショナー
参考価格:
1,320円
ジルスチュアートは、世界的ファッションデザイナー・ジルスチュアート氏が設立したブランドで、2005年にコスメ展開が始まりました。女性の「かわいい」を前面に出したデザインが多く主に20~30代の女性から支持されています。コスメのイメージが強いですが、ヘアケアアイテムもいくつか展開中です。
ホワイトフローラルのシャンプーは、低刺激の洗浄成分「ココイルメチルタウリンNa」が含まれており、カラーの退色や頭皮が荒れやすい人でも使いやすいです。シャンプー・トリートメント両方に天然由来オイルが配合しているので、なめらかなツヤ髪へ導きます。また、ホワイトフローラルの香りで女子力爆上がりです。
ジルスチュアートの公式サイトでは、プレゼントボックス付きのセット販売もおこなっているので、まさにプレゼント向きのブランドでしょう。

《ヘアケアセットの人気ブランド№3》オーガニック好きなら国産ブランドのn organicがおすすめ

N organic マイルド&リファイニング トライアルキット
N organic(エヌオーガニック)

N organic マイルド&リファイニング トライアルキット

評価 : Good3.91(11件)
クリップ数:
18件
カテゴリ:
シャンプー・コンディショナー
参考価格:
1,078円
N organicは、植物由来成分にこだわりつつ、ケミカル系成分を上手に組み合わせた製品を作るオーガニックコスメブランドです。国産のオーガニックブランドということもあり、知っている人もいるかもしれませんね。機能的な植物由来成分や100%精油にこだわっているのも特徴です。
マイルド&リファイニングシャンプー・トリートメントは、ラウレス硫酸や石油系界面活性剤など5つの無添加処方が魅力。また、グリーンシトラスの香りが、すっきり爽快感が味わえます。「頭皮が弱い」「柑橘系の香りが好き」という人に喜ばれやすいブランドです。シャンプー(35ml)トリートメント(35g)の7日分入っています。

《ヘアケアセットの人気ブランド№4》いい香りがするロクシタンでリラックスタイムをプレゼント

ファイブハーブス バランシングシャンプー/コンディショナー
デパコス
L’OCCITANE(ロクシタン)

ファイブハーブス バランシングシャンプー/コンディショナー

評価 : Good3.92(17件)
クリップ数:
35件
カテゴリ:
シャンプー・コンディショナー
参考価格:
2,860円
ロクシタンは、植物療法とアロマセラピーを元に、できるかぎり自然の原料を使用しているオーガニックブランドです。製品の95%以上がオーガニックの国際的認証を取得している徹底ぶりで、オーガニックにこだわるほとんどの人は知っているのではないでしょうか。ロクシタンといえば、ハンドクリームやオイル系が有名です。
ヘアケア商品も種類豊富に展開しており、そのほとんどが75mlのトライアルキットも販売しています。ファイブハーブス バランシングシャンプー・コンディショナーは、5種類のハーブのエッセンシャルオイルや皮膚の常在菌のバランスや水分量を保つ「α-グルカンオリゴサッカリド」を配合したアイテムです。
ラベンダーの香りがリラックスタイムを演出するので、日頃お世話になっている職場の人にプレゼントするといいでしょう。

《ヘアケアセットの人気ブランド№5》ラ・カスタは美容女子の目が輝くぞ!

アロマエステ ヘアソープ21/ヘアマスク21
ラ・カスタ(La CASTA)

アロマエステ ヘアソープ21/ヘアマスク21

評価 : Good3.98(35件)
クリップ数:
82件
カテゴリ:
シャンプー・コンディショナー
参考価格:
2,200円
ラ・カスタは、「植物の生命力と癒し」をコンセプトに掲げ、1996年に誕生したヘアケアブランドです。「ナチュラルヒーリング化粧品」と謳っているだけあって、精油と植物原料に強いこだわりがあります。「低刺激だけどたしかな洗いあがり」を求めて、長野県北アルプスの地下100mから流れる天然水を使用しているのも特徴です。
アロマエステヘアソープシリーズは、11・16・21・35・48・80と番号が振りわけられており、髪質に応じて選べるのがポイント。21番は、サラサラな仕上がりを好む人にぴったりなヘアケアアイテムです。
ヘアソープ(80ml)ヘアマスク(60g)ヘアエマルジョンのサンプルのミニセットは、公式オンラインストアや一部の店舗で販売しています。


記事の監修者

佐藤祐子 薬剤師/鍼灸師
漢方専門店 優美堂、及び「さとう鍼灸治療院」代表

35年以上に渡り渋谷区恵比寿ガーデンプレイス横に優美堂薬局併設「さとう鍼灸治療院」を営み、

今まで1,000人以上を治療してきた経験から知見が豊富。

専門分野:

婦人科 : 更年期障害、PMS、生理痛、生理不順、不妊

胃腸科 : 下痢、便秘、吐気、痛み

精神科 : 不安、不眠、自律神経失調

呼吸器科: 花粉症、かぜ

皮膚科 : 痒み、アトピー

その他 : ねあせ、冷え、むくみ、耳なり、こむら返り、口苦い、肥満

公式ホームページはこちら
 

記事の監修者

佐藤恵美莉 サロン経営者/美容研究家

アーユルヴェーダサロン「alonalon」代表

 

潰瘍性大腸炎に苦しむ母のために、18歳の時タイ古式マッサージの資格をタイに行き取得。

アーユルヴェーダの予防医学に目をつけアーユルヴェーダのスクールを卒業。

2015年、世田谷区成城学園、祖師ヶ谷大蔵エリアにサロンをオープン。

2018年、Emily Beauty Club設立。女性の美を研修するグラブを創設。現在までに200人以上が卒業。

自身の肌の改善のため、数々の化粧品や美容関連品を使い、美容研究家としてノウハウを蓄積している。

公式ホームページはこちら
 

PotSpot